アクリル
「作品」

「作品」と言われても、一体どんなものを描いたらいいのか悩む方も

いらっしゃるかもしれません。

しかし、最初は、あまり 難しく考える必要はありません。

好きなものを、好きなように描いてみましょう。


これはゴッホの「タンギー爺さん」という作品です。

タンギー爺さんとは、ゴッホが通っていた画材屋店のおやじさん、なのですが、

タンギー爺さんは、ゴッホにも、たいへん良くしてくれたそうで、

の絵からは、ゴッホとタンギー爺さんの間柄がよく表現されています。

ゴッホは、きっとタンギー爺さんの事を好ましく思っていたのでしょう。

だから、爺さんの背景には、やはりゴッホが好んだ浮世絵が配されています。


ゴッホ 「タンギー爺さん



そしてこれは、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」という作品ですが

その場の楽しい雰囲気が十分に伝わってきますね。

きっとルノワールも、この場の雰囲気を楽しんだことでしょう。

ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」
 ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」


ピカソの絵で有名な「ゲルニカ」という作品がありますが、

ピカソは、この作品を怒りと悲しみのエネルギーで、

独裁者フランコとナチスの非道を世界に訴えるために

パリ万国博覧会のために僅か一ヶ月で完成させたといわれています。


ピカソとフランコが和解することは両者が生存している間は有りませんでしたが

ピカソの「ゲルニカ」という作品はその目的を達したのでした。  
  

ゲルニカというのはピカソの故郷であるスペインのバスク州にある

小都市の地名ですがスペイン内戦により史上初めての無差別空爆により

多数の一般市民が犠牲になったことでも有名です。

 

作品を作るという事は表現するという事です。

自分は、こんな考えを持っている、というのであれば、

その考えを絵で表現するという事もよいですし。

美しい風景に感動したというのであれば、もちろんその感動を絵にしてもよいのです。

それから楽しみや、嬉しさや、愛情表現、或いは、幻想の世界や空想の世界、等。

作品の題材は、いくらでもありそうです。



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